北海道のグルメといえば、真っ先に「ジンギスカン」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?あの独特の香ばしい匂いは、嗅ぐだけで食欲をそそられますよね。

専用のジンギスカン鍋で香ばしく焼かれているラム肉と野菜北海道のソウルフード「ジンギスカン」。香ばしい匂いが食欲をそそります。

一方で、道外の方からは「あの匂いやラム肉の風味が少し苦手…」という声を聞くこともあります。

納豆などと同じように、子どもの頃から食べ慣れていないと、最初は美味しく感じにくい食べ物なのかもしれません。

実は、今でこそ大人気のジンギスカンですが、北海道に定着するまでには、日本の歴史や先人たちの並々ならぬ努力がありました。

この記事では、「なぜジンギスカンは北海道発祥なのか?」という疑問を、歴史的な背景や名前の由来とともに分かりやすく解説します!

1. ジンギスカン誕生の理由は「羊毛の副産物」だった!

結論から言うと、北海道でジンギスカンが生まれた理由は「軍服を作るための羊毛(ウール)の副産物」だったからです。

明治以降、軍服や毛布の原料となる羊毛の需要が急増。第一次世界大戦の輸入停止を機に、政府は「綿羊百万頭計画」を打ち出し、広大な北海道を一大拠点としました。月寒(つきさむ)や滝川など、全道5ヶ所に種羊場(しゅようじょう)が設置され、国を挙げて羊の飼育がスタートします。

北海道で飼育される羊たちの様子大正時代から昭和にかけて、北海道各地の牧場でウール(羊毛)を採るために多くの羊が飼育されました。

その後、羊毛採取の目的で増えた羊の肉を「捨てるのはもったいない」と食用に有効活用する流れから、ジンギスカンという食文化が誕生しました。

しかし、当時の日本にはまだ肉食の習慣が少なく、羊肉特有の匂いもあって「臭くてまずい」と不評からのスタートだったのです

2. ジンギスカンが「北海道の郷土料理」になるまでの道のり

当初は「臭くてまずい」と不評からのスタートだった羊肉。それがなぜ、今や北海道を代表するソウルフードにまで上り詰めることができたのでしょうか?

実は、ここには日本の食文化の歴史と、先人たちの並々ならぬ努力が隠されています。

TOMO
TOMO
昔の日本人が肉食しなかった理由の一つに生き物を殺さないという仏教の教えが影響していたんだよ。
my妻.
my妻.
えっ、では魚は? 
TOMO
TOMO
それを話すと長くなるから別の機会に。

お寿司も今でこそ世界中で愛されていますが、かつて海外では「魚を生で食べるなんて!」と大不評でした。それが寿司職人の努力でメジャーになったように、ジンギスカンも「2つの大きな転機」によって、北海道の家庭の味へと生まれ変わっていったのです。

1. ベル食品「成吉思汗(ジンギスカン)のたれ」の発売

クセの強い羊肉を美味しく食べるために開発されたのが、昭和31年(1956年)に発売されたベル食品の「成吉思汗のたれ」です。

北海道の家庭で広く愛用されているベル食品の「成吉思汗(ジンギスカン)のたれ」昭和31年発売。ジンギスカンを一気に家庭料理へ普及させたベル食品の「成吉思汗のたれ」。

このタレの登場により、独特な匂いがあった羊肉も格段に食べやすくなりました。さらに、お肉と鍋、そしてこのタレをセットで販売・レンタルする仕組みができたことで、北海道の家庭へ一気にジンギスカンが浸透していきました。

\ 自宅で本場・北海道の味を再現するならこれ! /

記事の中で紹介したベル食品の「成吉思汗のたれ」は、楽天市場などのネット通販でも手軽に購入できます。これ一本で、いつものお肉がガラリと北海道の味に変わりますよ!

🔻購入はこちら
ベル食品 楽天市場店の商品ページはこちら

2. ドーム型「ジンギスカン鍋」の普及

当初は不評だった羊肉ですが、中央が山のように盛り上がった独特な「ジンギスカン鍋」の登場によって評価が一変します。

中央がドーム型に盛り上がり、周囲に溝がある鋳物のジンギスカン鍋独特なドーム型の形状。これが羊肉の美味しさを最大限に引き出す秘密です。

この形のおかげで、頂上で焼いた羊肉の余分な脂が斜面を伝って流れ落ち、クセのある匂いを抑えられるようになりました。さらに、落ちた旨味たっぷりの脂が周りの野菜に染み込むことで、肉も野菜も格段に美味しく食べられるようになったのです。

\ クセのあるお肉も劇的に美味しくなる専用鍋 /

「お家で本格的なジンギスカンを楽しみたい!」という方におススメのジンギスカン鍋です。独特のドーム形状が余分な脂を落とし、野菜を最高に美味しく仕上げてくれます。

🔻購入はこちら
人気のジンギスカン鍋をチェックする

3. 「ジンギスカン」という名前の由来由来には主に2つの説があります。

説①:モンゴル兵の兜(かぶと)に形が似ているから説

ジンギスカンという料理名は、かつてモンゴル帝国を築いた英雄「チンギス・ハン(成吉思汗)」にちなんで名付けられたという説が有力です。

ジンギスカン鍋の形状の由来とされる、中央が尖ったモンゴル兵の金属製の兜(かぶと)諸説ある由来のひとつ。中央が突き出たモンゴル兵の兜は、確かにジンギスカン鍋の形にそっくりです。

画像出典:WiKiWand

遠征中のモンゴル兵たちが、戦いの合間に自分たちの「兜(かぶと)」を火にかけ、その上でお肉を焼いて食べたという野生味あふれるエピソードが残っています。中央が山のように盛り上がったジンギスカン鍋の形状は、この兜の形がベースになっていると言われています。

②:源義経がモンゴルへ渡りチンギス・ハンになったという伝説から

鎌倉時代の天才武将・源義経の肖像画。ジンギスカンの名前の由来とされる義経北行伝説の解説用。諸説ある由来のひとつ。北へ逃げ延びた源義経が「チンギス・ハン」になったという壮大な歴史ロマンが残されています。

もう一つのユニークな説が、鎌倉時代に非業の死を遂げたとされる天才武将・源義経が、実は生きていてモンゴルに渡り、のちの英雄「チンギス・ハン(成吉思汗)」になったという伝説(義経北行伝説)です。

実は、この説には以下のような「単なる噂」とは言い切れない不思議な共通点や根拠がいくつか囁かれています。

  • 名前の響き:「義経(よしつね)」の訓読みが、チンギス・ハンの漢字表記である「成吉思汗(ジンギスカン)」の文字や響きに通じるという説。
  • 家紋の類似:源氏の家紋である「笹竜胆(ささりんどう)」と、チンギス・ハンが使っていた紋章の形が酷似していること。
  • 戦術の共通点:義経が得意とした「騎馬隊を駆使した奇襲戦法」が、のちに世界を震撼させたモンゴル軍の戦術と非常に似ていること。

実際には、大正時代に書かれた本が大ヒットしたことで日本中にこの噂が広まりました。歴史的な事実はどうあれ、「北へ逃げ延びた義経が、のちにモンゴルの英雄となり、その名が北海道の料理名になった」という壮大な歴史ロマンが、ジンギスカンの名前に深みを与えているのは間違いありません。

まとめ:ジンギスカンは日本の歴史と先人の知恵が詰まった最高の郷土料理!

今回は、「なぜジンギスカンは北海道発祥なのか?」という疑問について、歴史的な背景や名前の由来とともに解説しました。

ここでもう一度、この記事の大切なポイントを振り返ってみましょう。

  • 北海道発祥の理由: 軍服や毛布を作るための「羊毛(ウール)」を採った後の羊肉を、有効活用したことから始まった。
  • ソウルフードへの道のり: 当初は「臭くてまずい」と不評だったが、ベル食品の「成吉思汗のたれ」と、余分な脂を落とす「ドーム型のジンギスカン鍋」の登場によって、誰もが認める美味しい家庭料理へと進化した。
  • 名前の由来: モンゴル帝国の英雄「チンギス・ハン」にちなんでおり、兵士の兜(かぶと)に鍋の形が似ている説や、源義経がモンゴルへ渡ったという壮大な歴史ロマン(義経北行伝説)がある。

最初は肉食の習慣がなかった日本ですが、先人たちの試行錯誤や美味しい食べ方の発見によって、今では「北海道といえばジンギスカン!」と言われるほどの不動のポジションを築き上げました。

次にジンギスカンを食べる時は、ぜひこの面白い歴史や義経の伝説を思い出しながら、味わってみてくださいね!

💡 記事で紹介したおすすめアイテム

ベル食品「成吉思汗(ジンギスカン)のたれ」:道民のソウルフード。

ジンギスカン鍋:家庭で本格的な味を楽しめる必須アイテム。
TOMO
TOMO
今日も最後までお読みいただきありがとうございます!